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ERP導入ステップ4_カスタマイズと設定-ERP導入ガイド: 成功への道 #11

企業の成長や競争力強化には、効率的な業務プロセスの統合と管理が欠かせません。
そこで注目されているのがERP(Enterprise Resource Planning)です。

連載記事として複数回に渡り、ERP導入によるメリットや効果、導入のポイントなど、ERP導入成功への道を解説します。

ERPの導入ステップと導入を成功するコツ

ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業がさまざまな業務プロセスを統合的に管理し、効率化するためのソフトウェアです。

ERPシステムの導入には複数の段階があり、段階的に計画的に進めることが導入を成功するコツです。以下は一般的なERP導入のステップを示したものです。

ステップを一つずつご紹介していきます。今回は、4.カスタマイズと設成です。

4.カスタマイズと設定

ERP導入プロジェクトの成功に向けて、プロジェクトチームの編成は極めて重要です。以下は、「カスタマイズと設成」ステップの詳細です。

1. 運用スケジュールの策定

ERPシステムの運用スケジュールを策定し、実稼働に向けての計画を作成します。これには、データ移行とライブデータへの切り替えが含まれます。

多くのプロジェクトで、プロジェクト序盤で実稼働の具体的な計画が定義されませんが、早い段階で本番稼働のイメージを具体化しておくことは重要です。

2.要件の詳細な洗い出し

ERPシステムをカスタマイズする前に、組織の具体的な要件を詳細に洗い出します。これには、業務プロセス、データ要件、ユーザー要件、レポート要件などが含まれます。ユーザーとの密接な協業が必要です。

システムから出力するイメージ(レポート等)を具体的に定義することで、必要な要件を効率的に洗い出すことが可能です。

3. ERP標準機能の理解

ERPには標準で様々な機能があらかじめ用意されているので、具体的なカスタマイズを行う前に標準機能を十分に理解しておくことが重要です。ERPを提供するベンダーからトレーニングが提供されているケースもありますので、活用することをお勧めします。

4. カスタマイズと設定の計画

標準機能で要件を満たすことが難しい場合、カスタマイズを検討します。

カスタマイズと設定作業のスケジュールを立て、リソースを割り当てます。プロジェクトマネージャは、どの機能をカスタマイズし、どの設定を変更するかを決定します。

SaaSで提供されているERPの場合、自動でアップグレードが行われることが多いので、カスタマイズは最小限にとどめることが望ましいです。

5. システムの設定

ERPシステムの基本的な設定を行います。これには、データベース設定、ユーザーアクセス設定、セキュリティ設定、ユーザー権限設定などが含まれます。これらの設定はシステムの基盤を築き、セキュアな運用を確保します。

システムの設定は外部のコンサルタントが実施することもありますが、社内のリソースでも設定ができるようになると効率的にERPを運用することが可能です。

6. カスタマイズの開発

特定の要件に合わせてカスタマイズを開発します。これは、新しい機能の追加、既存の機能の変更、ワークフローの設計、カスタムレポートの開発などを含みます。カスタマイズは、ソフトウェア開発スキルを持つチームによって実行されます。

7. テストと品質保証

カスタマイズと設定が完了したら、システムをテストし、品質保証を行います。テストケースを設計し、エラーや問題を特定して修正します。品質保証は、システムが安定して適切に動作することを確認するための重要なプロセスです。

テストケースは、ユーザー側でも詳細に作成しておくことで運用後のトラブルを回避できます。

8. トレーニング

システムがカスタマイズされたら、エンドユーザーと管理者に向けてトレーニングを提供します。トレーニングは、システムを効果的に使用し、適切に管理できるようにするための重要なステップです。

多くの場合、ユーザー企業内でトレーニング担当を用意し、トレーニング担当がエンドユーザーに対して社内トレーニングを提供します。

9. データ移行

既存のデータをERPシステムに移行します。データ移行プロセスは慎重に計画され、データの完全性と正確性が確保されるように実施されます。

データ移行の工数は想定より上振れることが多いので、新システムに必要なデータの見極めは慎重に行う必要があります。

10. ライブデータへの切り替え

システムが準備ができたら、ライブデータへの切り替えを実行します。これは、実際の業務にERPシステムを展開し、運用を開始することを意味します。

本番移行タイミングでの体制や詳しい日程についても早い段階で具体的に定義しておくことを推奨します。

まとめ

ERPシステムのカスタマイズと設定は、組織の固有のニーズを満たし、システムの成功を確保するために不可欠なステップです。プロジェクトマネージャおよび専門家の協力のもと、適切なカスタマイズと設定が行われることが重要です。また、品質保証とトレーニングは、システムの正確な運用とユーザーの成功に向けて欠かせない要素です。

ERP導入をスムーズに進めるため、弊社でもERP導入の専門家として様々なお客様をサポートしております。お気軽にお問い合わせください。

次回は、導入ステップ5_トレーニングとテストをご紹介いたします。

ERP導入は組織の効率化や競争力強化に向けた重要な投資です。安心して導入できるよう、我々が全面的にサポートいたします。何かご質問があれば、いつでもお気軽にどうぞ。成功への第一歩を一緒に踏み出しましょう。お気軽にご相談ください。

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